5/24/2010

PA'A EONO HOE 2010


今日(ハワイでは土曜日)史上初のPA'A EONO HOE 2010が開催されました!

このレースがなんなのかと思う人達に説明したいと思います。今年までは6人乗りアウトリガーカヌーのレースといったら毎年10月に行われるMolokai Hoeしか存在していなかった。しかしMolokai Hoeはここ最近はTahitiのチームが優勝している。後、ハワイのチームがタヒチのHawaiki Nui に参戦しても全然結果が残せない。。。このままではいけないと思いハワイのトップのパドラーたちが勝てない理由を何点かあげたらしい。(KamanuのLukeがメールのやりとりで何点か理由をあげてくれました)

TahitiのHawaiki Nuiで戦えない理由:
ハワイはチェンジレースになれていて長距離(30km以上をチェンジなしでレースすることに慣れていない)スタミナが違う
ハワイではOC-6のカヌーのデザインに進化がないためTahitiと比べてカヌーデザインの点においても劣れている。 Tahitiはデザイン制限がそこまでないためより軽い、カヌーを作っている。
Molokai Hoeで戦えない理由:
時期的にOC-1のシーズンからすぐディスタンスのシーズンが始まらなく、間にスプリント形式のレガッタシーズンが3ヶ月ほどはいってしまうため、OC-1シーズンでレベルをあげたトップパドラーたちのレベルが落ちてDistanceシーズンに入ってしまう。レガッタシーズンがあることによってMolokai Hoeのために2ヶ月弱しか練習ができない。
TahitiのチームはチェンジなしのレースになれているのでMolokai Hoeの時もチェンジする回数が平均のハワイのチームより少ない。
以上の何点かがTahitiのチームに勝てない理由としてあがったらしいです。

それでもう負けてられないと思い、3年前からOC-1のメインのレーシングアソシエーションとなっていて僕も参戦させていただいたPA'AというレーシングアソシエーションがOC-1シーズン直後でトップのパドラーがピークの5月という時期に、カヌーデザインのリミットもなく、チェンジなしの(6人で全部漕ぎきる)Molokai Race を開催することになりました。このレースが昨日行われたPA'A EONO HOEです。

このレースの為に僕がレップしているKamanu Compositesの連中が今までと違う、V-6 (Tahitian Design)の6人乗りOutrigger Canoeを作る事に。以前のハワイの制限400kgよりも軽いVa'aです。このカヌーを2艇つくることに。軽さはMirageやBradley Lightningよりも全然かるいらしいです。

現地時間日曜日に行われたレースには25チーム参戦。距離が長く、チェンジなしのレースなのである程度のフィットネスとテクニックのレベルのパドラーしか参戦していないのでMolokai Hoeと比べると比較的少ない参加チーム数。

後今回の特徴はクラブ間の壁を取っ払いクラブとしてではなくチームとしてでるクルーも多かったです。速いOC-1のパドラーを集めてたたかったほうが速いタイムがでしょう。早く日本もクラブ間の壁がうすくなってくれればいいんですけど。。。

順位としては:
Team Kamanu A (3時間55分)
Livestrong
Team PA'A (Traditional)
Team Kamanu B
Outrigger Canoe Club (Traditional)
がTop 5でした。ご覧の通り上位4チームはクラブではなく速いOC-1パドラーが集まっているチームです。日本も見習わないと。

後は1位と3位のTeam KamanuとLivestrongは制限スペックのカヌーとは違うVa'a(Tahitian)のオリジナルカヌーで参戦して速い結果をだしています。

個人的に今ハワイのパドリング界で起きているカヌーの進化とカヌークラブ間の壁を越える動きにはすごく賛成です。だからってこのチームを組んでいるパドラーたちがクラブで漕いでない訳ではありません。ただやっぱりいい結果をだしたいのであればレースの時は選抜チームを組むだと思います。日本のアウトリガーも海外のレースにでるときぐらいはクラブクラブと言わず選抜チームで参戦するべきだと思います。特にMolokai Hoeとか世界レベルのレースは。

このハワイで起きている動きがEvanやルークによると現在行われているRegattaシーズンに影響をもたらせているらしいです。去年まではRegattaの練習や試合にOC-1でトップレベルのパドラー達も参加していたがRegattaシーズンに参戦するとレベルが落ちると思っているパドラー達が増えてRegattaの練習でのOpen Men's Classでの参加率が今までより唖然と少ないらしいです。

個人的の意見は子供達や初心者、中級者のためにはRegatta Seasonは絶対に必用だと思います。Regattaがないとパドリング人口がへってしまうので。でもトップレベルのパドラーには必用ではないと思います。実際みると今回のレースのトップ4チームのJimmy, Pratt, Luke, Scott, Manny, Luke, Kelly, Travis Grantは今年はレガッタ練習にはほとんど参加していません。OC-1や長距離の練習をメインにやってMolokai Hoeに調整したほうがいい結果が残せると思います。

長いブログになってしまいました 笑

僕の夢の1つは将来的にこのレースにTeam Kamanuのメンバーとして参戦することです!来年弟子入りしてがんばります!


ほかの写真はTumblrにアップします!

Paddle With Aloha,
Kenny

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